臨時議会を

　談話　京都市会議員団

【談話】

　　「改革大綱」と幹部職員の処分について　　　　　　　２００６年８月３１日　
　日本共産党京都市会議員団　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　団長　　山中渡　

一、本日、桝本市長は本会議の席上、続発する市職員の犯罪・不祥事の対策として「信頼回復と再生のための抜本改革大綱」と自らを含む幹部職員七十七人の処分を発表した。しかし「大綱」と処分の内容はきわめて甘いと言わざるをえない。一連の犯罪・不祥事の内容と規模は最高責任者の辞任に値するものであり、到底納得できるものでない。
　二十八日の市会連合審査会で市長は、犯罪・不祥事の実態について「大きな数値でない」と発言、その後撤回したが、ことの重大さについて、市長の認識のなさを示すものである。「大綱」と処分内容は、こうした市長の姿勢を反映したものであり、全容解明と根絶は期待できない。

一、「大綱」は、同和補助金不正支出事件報告（平成十五年七月）における総括の教訓が生かされていない。しかも、犯罪・不祥事を拡大した十年間の実態、部落解放同盟幹部の特別扱い、事実を覆い隠す隠蔽体質についての言及もない。管理と処分の強化等、現場にその責任を求めるだけで、最高責任者である市長責任についてはまったくふれていない。市民の多くは、犯罪・不祥事の背景など全容解明とともに、実効ある根絶対策により、市民の暮らしを守るあたりまえの京都市への回復を求めている。本日公表した「大綱」と処分の内容は、こうした当然の要望からも大きな隔たりがある。
　また、民間委託の方向を打ち出しているが、市長責任の回避であるとともに、一連の犯罪・不祥事の隠蔽につながりかねない。

一、犯罪・不祥事の大半は、家庭ごみ有料化を担当する環境局でおきている。市民からは「自らを律することが先」の声が出されているにもかかわらす、有料化実施を既定方針通り、すすめようとしていることは許せない。「京都市に対する市民の信頼は地に堕ちた」としながら、全容解明のないまま市民負担増を強行することはいっそう市民の不信を拡大するだけである。家庭ごみ有料化の十月実施は中止すべきである。
　日本共産党京都市会議員団は、市民と力を合わせ、市民の暮らしを守る京都市政にするために、今後の「調査特別委員会」で背景と原因など全容解明と犯罪・不祥事の根絶、市長責任追及に全力をあげるものである。

　２１日から連日の局別審議

☆京都市職員による犯罪・不祥事問題について
２１日から連日の局別審議が行われています。

桝本市政10年間に市職員の逮捕者は判明しているものだけで８９人。覚せい剤による逮捕者は２２人。市が地方公務員法にもとづいて処分した職員は２８０人となっており異常な事態です。

さらに、京都市は２２日、犬や猫の死骸収集業務で市民から受け取った処理手数料を着服していた南区市民美化センター職員４人を懲戒免職に、無免許で自動車通勤していた西京まち美化事務所職員２人を分限免職としました。

これらの犯罪、不祥事の背景には、桝本市長が部落解放同盟幹部との癒着を深め、同和特別扱いを助長させ、「同和と名がつけば、ものが言えない」職場風土をつくってきた問題があります。

「勇気を出して告発しても上司が守ってくれない。」こんな実態が市政を大きく歪めているのです。

「これまで議会はなにしてたんや」とお聞きします。なにしてたどころじゃありません。

自民党、公明党、民主党は、部落解放同盟いいなりの桝本市政を支えつづけ、同和いいなり市政を後押ししてきました。

選挙の際には、公明党や民主党の議員が部落解放同盟の推薦を受けているのですから、議会で追及などできるわけがないのです。

日本共産党は、同和タブーを許さず、公金の不正支出事件から部落解放同盟幹部と暴力団組長に公金が支出されていることや同和事業での数々のカラ接待や架空請求などの不正を暴露し追及してきました。

また、党議員団は「同和行政の終結にむけた提言」を発表し具体的提案で論戦をリード、「同和選考採用」や「同和運動団体への補助金」の廃止へと導いてきました。

これら、市職員による犯罪と不祥事、京都市の同和特別扱いの実態をわかりやすく知らせた週刊誌「京都民報」に大きな反響が寄せられています。現在、号外が配布されていますのでぜひともお読みください。
　　　購読料　月ぎめ　600円（週１回配布）

　集中審議始まる

☆続発する市職員の犯罪・不祥事についての集中審議が始まります
21日には本会議場で桝本市長がこの問題について報告します。

各常任委員会での審議日程は、財政総務21日、文教22日、厚生23日、
建設消防24日、交通水道25日
28日には市長総括質疑が本会議場で行われます。

　ぜひ傍聴にお越しください。時間はいずれも午前10時からです。
９時までに市役所本庁舎１階受付までお越しください。
傍聴者多数の場合は抽選となります。

「臨時議会を開いて集中審議すべき」

☆８月１１日にも新たな逮捕者、京都市職員の犯罪・不祥事の根絶へ
続発する問題の全容をはっきりとさせるため、日本共産党市会議員団は、
「臨時議会を開いて集中審議すべき」と各会派によびかけ奮闘してきました。
　
各紙にも報じられましたが、京都市会は
８月21日からの各常任委員会と連合審査で集中的審議を
31日に臨時本会議を開いて調査特別委員会を設置することになりました。
21日の連合審査会では桝本市長がこの問題について本会議場で初めて報告を行い、
28日の連合審査会では市長総括質疑を行います。

各常任委員会開催予定
　22日　文教委員会　（くらた　所属）
　23日　厚生委員会
　24日　建設消防委員会
　25日　交通水道委員会

８月10日　上京怒りのデモに参加された
　みなさんごくろうさまでした。

急な取り組みにもかかわらず、５０人のみなさんがシュプレヒコールに
汗を流しました。街頭からも、大きな声援が送られ気持ちよい行動でした。

「みんな、怒ってる。当たり前や、おかしいことはおかしいと言わなあかん!」
「みんな重税に耐えかねてるのに、同和の特別扱いに税金が使われてるや
なんて許せへん。京都市しっかりして!」
「同和と言えば、ものが言えへんやなんて、いいなりやないの!」
「こんなええかげんななかで、ゴミの有料化押し付けは許せん!」
　　　この怒りと願いにこたえ、議会でも全力でがんばりますっ。