大型公共事業ウオッチング 4月17日


大型公共事業ウオッチング NO1 4月17日
地域のみなさんと、市長選挙の争点ともなった焼却灰溶融施設や高速道路の建設現場などの視察を行いました。

焼却灰溶融施設
建設費総額 約190億 年間の運営維持費 18億円(人件費は含まず)温室効果 ガス排出は最大で年間4万7000トンの増加となる。
焼却灰溶融施設は、ゴミを焼却してできた灰を1300度の高熱で溶かして固める施設です。
この処理に使われる都市ガスは年間2200万立方メートル。
エコランド音羽の杜(東北部山間埋立処分地)に向かう
焼却灰溶融施設の建設現場

★都市ガス2200万立方メートル×2,1kg(CO2換算)=4万6200トン
焼却灰溶融施設の建設は、京都市の地球温暖化対策条例にかかげるCO2 10%削減目標にも逆行する事業だと言えます。
京都市がこの施設をつくる理由は、「東部山間埋立地があと30年しかもたない。
あと20年延命させるために、焼却灰を溶かして減溶する施設が必要」ということです。
ところが、ごみの分別などによる減量によって焼却灰の埋立量は予測値を下回っています。
もっと真剣にゴミ減量の取り組みをすすめればもっともっと埋立て処分地の寿命を延ばすことができるのです。
なにもいま、急いで安全性も完全に確保されていない大型の溶融施設を建設する必要はありません。

最終処分場 最終処分場
 
   
ウオッチング その2 市内高速道路

5路線計画のうちすでに、油小路線が1月19日に開通しています。
阪神高速は、開通から1年間の利用台数を1日当り9千台と見込んでいましたが、2008年4月京都市建設局資料によると、2008年2月で7000台を下回っています。
市内高速道路は、油小路線と新十条通で「道路特定財源」が使われています。

 
排気塔

桝本前市長は、「市の負担は90億円」と公約していましたが、市の負担は716億円に膨れ上がりました。
未着工3路線の事業費は2900億円(市の負担は1450億円)の見込みです。
日本共産党市会議員団は、税金のムダ使いと環境破壊をすすめる未着工3路線の中止撤回を求めつづけてきました。

2月議会で門川市長は、「必要性も含めて検討する」と答弁しています。
「なにがあっても推進する」としてきた前市長の答弁から大きな変化をつくり出しています。

 

ウオッチングに参加した皆さんから、
「やっぱり現場をみたら、税金の使い方を変えなあかんという気持ちが高まるわ…」
「ここに使われたお金を保育園や福祉に回させることができていたら、どれだけのひとが助かったやろ…」
などなどの感想が出されました。