1・17 市民大集会 さとし 参議院議員の訴え  1月17日


 1・17 市民大集会
 
井上さとし 参議院議員の訴え(大要)

 みなさん、こんばんは。
  参議院議員の井上哲士です。

 越年の臨時国会が終わったと思いますと、明日から通常国会がはじまります。年金の公約違反、新テロ特措法再議決、そして、株価の暴落等々、そのなかで福田政権の支持率は急降下している。まさに自公政治のとことん行きづまりの、その予算審議の真っ最中に行われるのが、この京都の市長選挙です。もうこんなひどい政治はごめんだという声を中村和雄さんの勝利で全国に示す。みなさん、そういう選挙にしようじゃありませんか(拍手)。

住宅再建支援法改正、薬害肝炎救済…
国民の審判が政治を動かしている

 きょうは阪神大震災の年から13年目の年となりました。被災した住宅の再建のために国が援助をしてほしい、市民の運動、地方自治体の条例も広がりました。しかし、13年間、国は「日本は資本主義の国だから個人財産は応援できない」と言い続けてきた。しかし、みなさん、これをうち破りました。与野党逆転後の臨時国会でいちばん最初に成立したのが住宅再建支援のための法改正でありました。まさにいま、国民の審判が政治を動かしている。

 これだけじゃありません。薬害肝炎の救済のための法律もできました。児童扶養手当削減も凍結に追いこみました。高齢者医療費の負担増も一部凍結ということになりました。そして11月1日にはインド洋からいったん自衛隊を戻させるということも国民の審判でやったんです。これまでのように国民の声を、与党の多数の力で抑えつけたり、悪い政治を力ずくで、ごり押しするようなことができなくなってきているという新しい状況なんです。

住民の声で政治を動かす新しい政治
中村さんを押しあげて必ず実現を

 国民の声で動く、この新しい政治をもっと深く、もっと前にーーというのがみなさん共通 の願いじゃないでしょうか。中村和雄さんは弁護士として、そして住民運動のリーダとして、行政の不正を正し、政治をこれまでも動かしてこられました。そしてその政策は、たとえば地震に強いまちづくりのための耐震住宅改修助成制度をはじめ、現場からみなさんの声をつみあげてきた、それがあのマニフェストなんです。住民の声で政治を動かす新しい政治、みなさん、中村さんを押しあげて必ず実現をしようではありませんか(拍手)。

自公政治も、大連立もノーの声
京都からハッキリ全国に示しましょう

 同時に今度の臨時国会は、この新しい政治の流れを進めようと思ったら、どうしても打ち破るべきカベがあるということも示しました。
 1つ目は自民・公明の政治です。参議院で国民の世論を受けて否決した、あの「新テロ特措法」。衆議院での3分の2を使って再議決し、再派兵反対という国民の声もまったく無視いたしました。そして、今度の通 常国会でも、これだけ原油の高騰で国民が苦しんでいるときに、ムダづかいの道路づくりの仕組みである道路特定財源、その暫定税率にあくまでも固執をし、参議院が否決をすれば再び3分の2を使うということを公言しています。彼らには国民の世論も、国民の厳しい暮らしも目に入らないようなんです。

 そして何よりも、この京都市では国保証の取り上げをはじめとして、「国の悪政に右へならえ」の政治がみなさんを苦しめてきました。ほんとうに政治を前進させようと思ったら、この自公政治のカベを取り除かなくてはなりません。

 そしてもう1つが大連立の問題です。臨時国会の最終盤に「新テロ特措法」にたいして民主党の対案というものが出てまいりました。その中身はどうか。条件が整えばアフガニスタンの本土に陸上自衛隊を派遣するというものです。そして、いちいち法律をつくるのではなくて、いつでも政府の判断で自衛隊が出せる「派兵恒久法」の早期制定も盛り込みました。みなさん、参議院の本会議でぎりぎりで可決して、衆議院に送られたこの民主党の対案。参議院では反対した自民党が、これを継続審議にするという極めて異例の事態が起きました。

 いったいなぜか? まさにこの民主党案を足かがりにして憲法やぶりの派兵恒久法への協議をこの通 常国会で進めようというのがねらいなんです。まさにこれは、憲法9条改悪の道にほかなりません。

 みなさん。いったい誰が、国民がそんなことを望んでいるでしょうか。自民、民主があの大連立の協議をしたときに、「そんな国民の審判への裏切りは許さない」という国民の声が、この大連立の動きを頓挫させました。しかしみなさん、あのときいったん合意をされた憲法やぶりの自衛隊の派兵恒久法の動きは、いまこういう形で火種を残し、この通 常国会で行われようとしているんです。

 みなさん。まさに、この大連立が国民の声も、憲法も無視した動きであるということも、この点ではっきりいたしましました。とりわけこの京都市では、これまでも大連立、相乗りが行われてきて、その枠組みで再び選挙が行われようとしているのです。「自公政治も大連立もごめんだ!」「住民の声で動く政治をつくりたい。」みなさん、この京都でこの自公民の相乗り陣営を打ち破ることは、自公政治も、大連立もノーという、その声をはっきり全国に示すことになるんです。みなさん、やろうじゃありませんか(拍手)。

刷新か、現市政のしがらみ継続か
中村さんを押しあげて新しい市政を

 中村さんを先頭にする私たちのたたかいは、オール与党の側に亀裂と矛盾をつくりだしました。
 第1に、いまオール与党の陣営は相乗り批判、しがらみ批判への言い訳に大わらわになっています。しかし、みなさん。あの前教育長の方は、単なる庁内候補じゃないんです。これまでのしがらみ政治のまさに中心にいた人物です。こんな人に市政を変えることができないということを徹底的に広げる選挙にしようじゃありませんか。

 2つ目に、国保署名の17万にみられるようなみなさんの大きな運動の前で「ムダづかいと環境破壊の市内高速道路を中止せよ」、この声が広くわたるなかで、「凍結」ということを公明党や民主党も言わざるをえなくなりました。しかし、みなさん、これを推進してきた与党の陣営も「推進」と言えなくなったようなしろものをなんできっぱり「中止」と言えないんでしょうか。みなさん、結局、しがらみ陣営は「凍結」して選挙が終わればまた「解凍」なんです。このムダづかいの高速道路、きっぱり中止の声はこぞって中村さんへと集めようではありませんか。

 そして3つ目。この間の中村さんの正義の奮闘、同和行政のゆがみを正す先頭に立ってきたことへの共感が広がるなかで、公明党が同和奨学金の見直しなどを提言いたしました。しかし、みなさん。そのときに、あの前教育長を部落解放同盟が推薦をいたしました。裁判でも断罪をされ、そして選挙の大争点になっているときに、その当の団体が推薦をする。こんな人に正すことはできないことはもうはっきりしているのではないでしょうか。

 そういうなかで、無所属の議員の人が名乗りをあげました。しかし、この方もこうした同和行政や市民いじめを含む予算に賛成をしてきた。まさに桝本市政のしがらみのまっただ中にいた人物です。「三極」と言いますが、しがらみ陣営が2つに割れただけ、2極の選挙なんです。
 刷新か、現市政のしがらみの継続か、これが問われるこの選挙、なんとしても中村さんを押しあげて新しい市政をつくるためにみなさんがんばろうではありませんか。

 ごいっしょにがんばりましょう! ありがとうございました(拍手)。